今川中学校〜還暦クラス会

去年は、2年おきの小学校のクラス会の幹事と、おまけに、青山のジャズバードで僕のライブ付きクラス会をやったばかりであったが、
今年は何と!45年ぶりの今川中学のクラス会に出席した。
(ちなみに今川小学校も中学校も廃校になってしまった。寂しい〜〜!)

僕は中学のブラスバンドで吹いていたフルートだが、あの当時、自前の楽器を持っていたやつはブラスバンド部で2〜3人ほどであった。…で、ぼくはその3人のうちの一人で、女生徒に受けたい一心でフルートを一生懸命練習したものだ。ハハハ・…
あの当時、担任の岩崎慶治先生や桜庭明先生におだてられ、「中川は笛を吹くのが上手い」…と褒められ、すっかりその気にさせられ、たった3ヶ月の準備で芸大の附属に入ってしまった。
実に思い込みというものは恐ろしいものだ。45年たった今でもその気になって吹いているのだから…。僕をおだてた先生方には本当に…本当に感謝している。

僕らの学生時代は団塊の世代真っ只中、競争相手も凄く多かったし、勝ち残るのも大変だったから、自然と根性主義にならざるをえなかった。
でも音楽は、感性がものを言う。根性だけでは上手い演奏はできるが、情感に乏しくなる。
おまけに僕らの学生時代は日本も貧乏で食えない時代だったから、僕らの演奏は、自然と音楽も貧相か、又は、ハングリーなガツガツした音楽になった。
でも、あの当時、良いレコードも無かったし、譜面も無かったので、ラジオで音楽の放送をしているのを知ると、せっせとテープに録音して聴きあさったり、音楽会にも足しげく通ったのが本当に懐かしい。
人間はある程度、欲しくて欲しくて…渇望している方が、本当に欲しい物に廻りあった時の感動が忘れられない。
僕が見た所、今の子供達は、食べ物でも音楽(CD…等)でも、すぐに手に入るから、感動が少ない…薄い感じがする。
僕らは良い時代に育ったのかも知れない??

せいぜい、今の子供達には…褒めて…褒めて楽しませて、その気にさせようではないか!!!