今日はレッスン!

 …といっても、僕が教えるのではなく、僕が教わるのだ。
…というわけで、今日、ワクワクしながら僕は生まれて初めて、サックスのレッスンを受けてきた。先生はアルトサックスの多田誠司先生で、一緒に「コンファメーション」を吹いたのだが、先生のフレーズは流れるようにジャジーで、音は太いし素晴らしかった。

僕が10年前ほどになるか、メキシコシティでクラシックのフルートリサイタルを頼まれてメキシコに行った事がある。
その折、大使館のレセプションで、僕は猪俣猛さんのバンドに飛び入りで、ブルースを吹いた事があった。その時に多田先生は猪俣さんのメンバーだったそうな…。(僕は全然憶えていなかった。)
その数年後、僕は秋吉敏子さんのビッグバンドに雇われて、ルー・タバキンさんの代役でフルートを吹く仕事に参加した。その折、アルトを吹いていたのが多田先生だった。その時のソロが何ともゴキゲンであったのだ!

僕が芸大の附属高校に入学してすぐ、友人の大谷和夫くんが弾くモンク風のジャズピアノに感動し、その一週間後には、芸大の近所にある谷口楽器で小学校から貯めていた小遣いの3万円を(今の価格で20万位?)全て使ってヤナギサワのアルトサックスを買ってしまったのだが、…習ったといえば、後にも先にも、唯一その谷口楽器で教えていらした消防所音楽隊のクラリネットの先生に指使い等、手ほどきを受けたのが最初で最後だった。

…というわけで、サックスもいよいよ本腰を入れて勉強する所存でございます。

ちなみに、僕が学生時代よく聴いていたアルト・サックス奏者を紹介しましょうか。
1.テーク・ファイヴでお馴染みのポール・デスモント(故人)。透き通った綺麗な音色と流れるようなアドリブが特徴。
2.フィル・ウッズはビッグ・バンドの短いアドリブソロが本当に素晴らしいし、僕は彼の豪快に吹きまくるコンボ演奏も大好きだった。
3.アート・ペッパー(故人)は暖かい音色と、人間味のあるアドリブソロが絶妙。
4.キャノンボール・アダレイ(故人)は豪快な音色と暖かく大きい音楽にして、繊細なセンスの持ち主。
5.ジャッキー・マクリーンは判りやすいフレーズとジャズっぽさが最高。
6.ケニーギャレットこの方はチャーリー・パーカージョン・コルトレーン等色々なスタイルをマスターして自分のスタイルを築いたといった感じですな・・。

僕が好きな日本のサックスプレイヤー。
1.僕のジャズの先生だった渡辺貞夫先生。
僕が学生時代に貞夫先生はアメリカから帰っていらっしゃました。(彼は僕のフルートの先生である故林りり子先生のお弟子さんでした。従って、貞夫先生はフルート界では僕の兄弟子に当たるのです。)
当時、彼は銀座にあったジャズライブ「ジャズ・ギャラリー8」に出演していたのですが、僕は芸大在学中、毎週のようにおっかけをやっておりました。(貞夫先生はソニー・ロリンズチャーリー・パーカーを足して2で割ったような感じでバリバリゴリゴリ吹いていました!!)
2.土岐英史さんは彼が高校時代、大阪からアルトサックスを抱えて上京し、自由が丘にあったジャズクラブ「5スポット」で吹いている時、僕もアルトサックスを片手にステージにあがり一緒に演奏した事もありますし、ピアノの佐藤允彦さんのバンド「サイファ」にも彼と一緒に参加していました。彼の色気のある音色とアドリブの音使いと閃きそして歌心は最高です!
3.藤陵雅裕さんは僕が参加していた遠藤律子さんのFRVというバンドで一緒に演奏していたのですが、サックスを豪快に吹き飛ばす達人です!
4.多田誠司さんはさっき紹介しましたが、この方も本当に素晴らしい。特にジャズの本道を行っている素晴らしいプレイヤーです!

まだ、僕の知らない素晴らしいアルト奏者の方は多々いらっしゃると思いますので、又、素晴らしい方にめぐり合ったらグログに書いてゆきます!!!ではでは。