最近の楽器事情です。

僕は昔吹いていたソプラノサックスをある方に差し上げてしまったので、又サックスを吹きたくなった今、低価格のソプラノサックスを捜してみました。

結果、今は、実に台湾や中国から大量の低価格の楽器が輸入されています。…で、キチンと選べば…台湾の楽器がナカナカ使えるし、バカにできないのです!

サックスも…も…吹きます…という僕には丁度良い値段なので、カミサンに叱られる事も無く、衝動買いしてしまい、サックス奏者も楽しんでいる近頃です。

又、最近、僕のライブに聴きにいらっしゃるフルートを抱えた方々は一様に「中川さんは何処のメーカーの楽器をお使いでいらっしゃいますか??」…と聞いてこられます。

そういう方は、金やプラチナのといったフルートとなると、400万〜700万ほどするので、きっと僕がそういう高価な楽器を使っていると思い込んでいるのでしょう…か??

実際には…僕、ライブで使う楽器は、6〜8万程度の一番廉い部類の楽器なのです。(昨日のライブも牛久でのコンサートもその廉い楽器を使いました…音色や吹き易さのために頭部管は気にいったものを付替えてはいるのですが…。)

ライブで自分の音が気にいらない音の時はPAの方を疑って修正している今日この頃です。
僕に「どこのメーカーの楽器??」と、質問する皆さん、それを聞いて大抵ビックリなさいます!!

それには理由がありましてね…30年ほど前ですか、ボディ&ソウル(六本木にあったライブ)だったか、市川秀男さんのカルテットで演奏している時、僕が愛用していたシルバーのヘインズ製のフルートにお客さんがビールを倒してしまい、僕のフルートがビール漬けになってしまったのです。結果、タンポがネチョネチョになってくっついてしまい、キイが上がらなくなってしまった。(笑…)
その時、同時にセルマーのテナーサックスにもビールがかかったのだが、クッションも強いし、フルートみたいにデリケートではないので全然大丈夫だったのです。

それ以来、ライブでフルートを演奏する時は、僕の持っている楽器の中で一番廉いフルートを使っているのです。
特に雨天の野外ステージでの演奏時は金の楽器や銀の楽器は決して、決して、使わないです。
…で、その廉い楽器を使ったとしても、それで音の品位が下がる…といったことは一切ありません。

先日、石塚まみさんとCD録音しましたが、普通のフルートを使ったのは12曲中、4曲ぐらいだったかな??
その録音にも使用したのは、例の6〜8万のフルートにブランネン(メーカーの名)の金の頭部管を付けた形。結果その音が一番良かったし、表情もとても良かったのだが、…これには僕自身あまりに意外で、僕は笑ってしまった。

マチュアの皆さん!!   低価格の楽器は侮れませんよ!!!
低価格の楽器でも、自分にとって気に入った音が出る楽器なら、これに勝るものは無いです!!

…とは言っても、学生時代、なけなしの小遣いをはたいて10万円で買った、セルマー製のマーク6というアルトサックスを持ってはいるものの、…やはりもっと値段の張るゴールドプレートの楽器が喉から手が出るほど欲しいと思う気持ちも、よ〜〜〜〜く判ります。
でも、カミサンに内緒で買おうものなら、大変です。お〜〜恐!!!