桐朋の室内楽の授業で・・・

僕は現在、桐朋短大音楽科で室内楽を担当している。僕はオーケストラや室内楽、ソロ活動とクラシックや現代音楽等の演奏活動の他にも、ジャズやポップスの録音やライブ活動を続けてきた事を生かして、このクラスでは、学生達に他の音楽学校では経験出来ない事をさせている。
今月の補講では、ジャズピアニストの石塚まみさんに参加して頂き、このクラスで僕と生徒達の即興の授業を手伝ってもらった。この数年、年一回は必ずこの即興の授業を通して、生徒達に即興とはどんなものなのかを体験してもらっている。

今年はもうすでに2年前卒業したピアノ科の生徒が飛び入り参加した。名前は岡本留美さん。
ニューヨークに山崎裕子さんというフリーミュージックの達人がいて、以前一緒にインドツアーにご一緒したのだが、岡本さんもどちらかというと、フリーミュージックにどっぷりという感じのピアニストだったが、音楽的には一音一音良く歌うし、内容も大変素晴らしく、何より個性的なソロを取るのに僕はビックリした。今まで、この学校でこんな即興を聴いたことが無い…彼女にはまず、ソロピアノでオリジナルを沢山書きなさい…と提言させて頂いた。楽しみな演奏家が誕生するかも……グッド・ラック!!!