フルーティスト必見!

*[日記]循環呼吸のエチュード登場!
僕が芸大生だった頃、デュークエリントン楽団を聴きに行ったのだが、そのバンドはアルトサックスのジョニーホッジス、テナーのポールゴンザルベス、トランペットのクーティウィリアムス等、名手ばかりであまりの素晴らしさに感動したものだ!
その中でバリトンサックスのハーリーカーネイは息が大量に必要な楽器なのにソロの途中、凄~~~く長いロングトーンがあった。
学生だった僕は何が何だか判らずもビックリしたものだ。
それ以来、僕は毎日アルトサックスで練習したのを思いだす。

その数年後オーレルニコレ先生がコンサートの為来日し、福島和夫さんの作品[春讃]を演奏したのだが、冒頭のフレーズ、譜面で言えば三段位ノーブレスだった。これには更に更にビックリ。フルートでも出来るんだ………………!

早速、僕は新宿の村松フルートのホールでのニコレ先生の公開講座で生徒として参加させて頂いた。
そこでも先生が吹くノーブレスで吹く音が不安定にフラットする所があるものの、見事に循環呼吸を成功させていた。僕はリード楽器のようにマウスピースを口で加える楽器とは違う構造のフルートではできないものと思っていた。
その時点で僕はサックスの演奏では循環呼吸を使いこなしていた。
さあそれからは、頭の中は、どうやったらフルートでスムースに循環呼吸を操れるか研究したものだ。
気がつけば40年前から循環呼吸を使っていることになる。
このテクニックは肺活量の少ない僕にとってのフルート演奏には切っても切れないものなのだ。
70才も目の前になった僕が今後、フルート界の為に取り組むのは………このテクニックのエチュードを作る事か………と思っていた矢先、
……
何と、後輩の斎藤和志君が一般の方々にも解りやすく解説した循環呼吸のエチュードを出版した。
この本実に丁寧に解説してあり本当に見事であった。(写真の本)
僕も事あるごとにレッスンや講義で体の小さい日本人、特に女性奏者には必須テクニックの循環呼吸の必要性を説いているのだが、ナカナカ学生諸君にわかってもらえない。
有難い……これからは是非是非この本を推薦するつもりです!
斎藤和志さん出版おめでとうございます!!