先月還暦を迎え、フリーになりました。

音楽生活は中学からですから、ざっと48年…となります。50年目は何か記念コンサートでもやりましょうかね!
これを期に、20年もの間ビクターと専属契約を結んでいたのですが、契約更新を止めてフリーになろうと思います!!JVCビクターの皆さん長い間有難うございました!!

思えば…、団塊世代真っ只中の僕等の中学生時代、日本の家庭にテレビが登場。日曜になると「ブルーバードコンサート」という音楽番組が登場し、僕は楽しみで楽しみで、欠かさず見ていました。渡邉暁雄氏率いる日本フィル・ハーモニー・オーケストラが奏でるチャイコフスキーの「くるみ終わり人形」や、ビゼーの「アルルの女」を聴いて、その音楽番組の大ファンになってしまいました。

アルルの女」のフルートソロを吹いてみたくて、親にねだって1万円もするフルートを買ってもらい、枕元に置いて寝たものです。(当時の初任給が1万5千円くらいだった??から相当高価だったに違いないはず。)
上手くなりたいのと、オーケストラで演奏したいのとで、フルートの先生についてない僕は、親に内緒で朝日ジュニア・オーケストラに入団。先輩奏者に手ほどきを受けて、そこそこ上手くなると、もっともっと上手くなりたいのが人情…。

当時ジュニアオーケストラの指揮者だった呉泰次郎先生にフルートの先生を紹介して頂いたそのフルートの先生がナント!日本フィルハーモニーの主席でいらした林りり子先生だった。
林先生におだてられた僕はその気になって、中学3年の秋から音楽学校の受験勉強に突入。まるでやったことの無いピアノやソルフェージ、聴音など猛練習。(勿論我が家にピアノなどあるわけも無く…)

たった3ヶ月のにわか受験勉強で、芸大附属高校に合格してしまった。これが僕の音楽人生のレールに乗った第一歩だった。

高校時代同級生の大谷一夫くん(現在、作編曲家)にジャズのアドリブコピー譜を見せられたのが、きっかけで、ジャズのアドリブに夢中になり、ジャズ演奏のレールにも乗ってしまった。

以来約50年、本当に色々な方々にお世話になりました。
少年時代を見守ってくれた両親や兄弟達、(故)林りり子先生、(故)呉泰次郎先生、大谷一夫君、大学時代一緒にバンド活動した加古隆くん、森山威男さん、ヴァンドリアンのメンバーの方々、小泉剛先生、青木明先生、(故)吉田雅夫先生、井坂紘さん、富樫雅彦さん、ドクター内田修氏、
ジャズの師匠でもある渡辺貞雄さん、佐藤允彦さん、ルパン三世こと大野雄二さん、市川秀男さん、熊谷輝昭さん、安ますみさん、田口晃さん、武満徹さん、イサン・ユンさん、その他数多くの音楽関係の方々、それにそばでいつも叱咤激励してくれたカミサン…本当に本当に感謝です!!
そういえば、カミサンと結婚してもう35年、芸高からの同級生だったから、付き合いは45年…ン〜…何と!!これからも宜しく!!