六本木ボストン・ドリームズにて〜〜多々感じた事

ここ日吉に引っ越して、都心に近くなり気軽にライブに行ける為、FONTEやデュオや様々なライブの回数が増えてきた。

…で、この所めっきりサックスを吹く事が多くなり、昨日は六本木にあるボストンドリームズにてピアノ・遠藤律子さんベースは八尋洋一さんとトリオで、アイ・リメンバー・エプリル、コルコバード、オン・ナ・ミスティ・ナイト、HIーFLY,煙が目にしみる、等、アルトサックスを溌剌と吹いてきた。20年前ジャズフルート奏者になってから…こんなにも楽しかったライブは無かった。

何で…フルートでジャズの演奏をすると、どんなに技術を駆使しても、フルートの音色しか耳に残らないのか…。サックスで演奏するジャズは何を吹いても溌剌としたジャズになるのに…。
フルートで何が出来るか…サンザン寄り道しながら、あがいてきたが、要するに、フルートっていう楽器は綺麗なメロディーを美しく演奏するのが一番適しているようだ。頑張れば頑張るほどフルートの良さが薄くなっていきサンザンな結果になる。
まあこれからもフルートで何が出来るか…何をしたらフルートを生かせるか…課題は山ほどなのです!!

ところで、僕は芸大で30年ほどクラシックのオーケストラやフルーティスト育成に携わってきた。僕の生徒達に、僕はフルートの正しい吹き方やクラシック音楽を教えてきたわけだが、彼らの中の数人が卒業自立して初めて、僕の即興音楽の現場に(ライブ活動)足を運び、聴きに来てくれて、僕と同じ…又は、同じような道を歩み始めた生徒達がいる。実に嬉しい事だ!(彼らは学生時代、僕がジャズ演奏家ということを多分〜知らなかったみたいだ…ハハハ…)
誤解の無いように言っておくがクラシック音楽を地道に続けている有能な生徒達も沢山いるし、それなりの彼らの夢も実現して欲しいと切に思っている。

自作ポップスやゴスペルを歌う上野直子、作編曲演奏家の比護いづみ、最近サックスも始め様々な音楽に携わっている斉藤寛、都内各所で自作音楽を引っさげライブ活動をしている田部井雅世、様々な仕事をしながら自分の音楽を模索している横田美章、フラメンコ音楽に夢中になっている増田景子,…といった若い若いパワフルなフルーティスト達である。(アッそうそう芸大講師をしている斉藤和志も夜な夜なジャズクラブに出没しているらしい!)
僕に出来なかった音楽、フルート音楽はまだまだ沢山あるわけだが、僕は、様々なフルート音楽を模索している頼もしい有能な若いフルーティスト達に託している。フルート・メッセンジャー諸君〜グッドラック!!!