最近聴いたピアニスト二人の事。

先週、僕が純心女子短期大学で教えていた頃(30年ほど前??)、フルートを副科で取っていたピアニストの小太刀のばらさんのライブを聴きに行った。目黒にあるブルース・アレイと言うライブハウスで、たいそう大きいカッコいいスペースだった。演奏した曲はアフローブルーやチックコリアのリターントゥーフォーエヴァーの中の曲など僕にとっては、昔、リアルタイムで聴いていた懐かしい曲が多かった。
学生の頃の、のばらさんはというと、確か、ん〜おとなし〜い感じの生徒さんだったが、結婚して(ご主人は一緒に演奏したドラムの野崎正紀氏)今は高校生のお嬢さんもいらっしゃるという立派なお母さんピアニスト。音使いはセロニアス・モンク風だったが、雰囲気は暖かい、そして女性らしい情感漂う音楽だった。先生業をしていて嬉しいのは、生徒が見事に変身して立派になったのを聴いた時である。これからもきっと良い音楽を奏でるに違いない!!

もう一人、一ヶ月ほど前か、NHKの放送を何の気なしにみていたら、えらくラフな格好をした若者(…に見えた)が、モーツアルトのピアノ・コンチェルトを弾いていた。3楽章だったか…。カデンツアに入ると、突然ジャズらしき怒涛のごときフレーズの嵐…ビックリした僕は聴き入ってしまった。この演奏家はジャズプレイヤーに違いない…と思った。しかも小曽根眞氏と判るのに時間はかからなかった。
いやージャズプレイヤーがクラシカルな作品を美しく華麗なタッチで弾けるだけでもビックリだったが、カデンツアが圧巻で、ン〜
やはりこの小曽根さん、ただ者ではなかった。脱帽〜です!!!