僕が20台も後半になってきた頃、芸大のオーケストラ研究員として芸大に在籍しながら、現代音楽のグループ「ヴァン・ドリアン」に参加、一方 ジャズパーカッション奏者さんの富樫雅彦さんのカルテットにサックス奏者として参加しておりました。
その頃、ありとあらゆる音楽に顔を突っ込んでいた僕は、様々な音楽を聴いて自分のフルート音楽に取り入れておりました。
ガッゼローニさんと言えば ベリオの「セクエンツァ」やブーレーズの「ソナチネ」等の現代音楽の演奏で大変魅力ある演奏をしておりましたフルート界の巨匠です。
そのガッゼローニさんが来日して公開レッスンをしてくださるとの事。これはチャンスとばかり主催の村松楽器さんに受講を申し込んだのですが、どういうわけかレッスンに取り上げて頂いたのが「モーツアルトのソナタF-dur」との事。
僕にとっては一番馴染みがなかった曲でしたが、後々の僕の音楽人生にとって大変勉強になったのをおぼえています。
講習を終えてからガッゼローニさんと、一緒に受講した中野真里さんや村松楽器のスタッフの方々と高層ビルの夜景が素晴らしいレストランでご一緒に食事を楽しみました。
その折サインをして頂いたのがこの譜面です。
生前、ガッゼローニさんは自分の腕を試そうと、密かにストリートで演奏していたとか………
僕が始めてヨーロッパへ行った時、ナント 多くのストリートミュージシャンが演奏していたのだが、僕自身それをやってみたかったが、やる度胸が無かった。
娘の果林は初めて渡欧した時、何の抵抗も無くストリートに立って箏を弾いたらしい。
若い人はんなんでも柔軟にとらえてやってみる……大変良い事だと思う。
ん〜〜〜僕も死ぬ前にストリートミュージシャンをやらねば……と切に思ってます。
何故なら演奏はストリートが原点だと思うからです。