バブルを生きた女達

昨日、テレビである番組をやっていたので、興味深く見ていたのだが、それは…

20年くらい前、世の中がバブル景気に浮かれていた時、その頃、大学を卒業した生徒はほぼ100%就職できた…というか、”青田買い”が横行し、就職先のほうが多かった位なのだ。
ん〜、今思えば夢のような話だ。

当時、借金してでも土地を買っておけば値上がりして儲かった時代だ。
高級ブランド物も飛ぶように売れ、六本木あたりではディスコとやらが大入り満員で、若者も浮かれていた。
あれから数年後すぐに、バブル崩壊…最悪のデフレスパイラルの中、我々団塊の世代のサラリーマンはリストラされ、その後、再就職もままならず、少なからず僕らは何らかの被害をこうむっている。

今、我々末端の人間にはまだまだ判らないが、現在少しづつ景気も上向きとの事。(本当なのかなあ??)
この20年間を逞しく生き抜いてきた40歳前後の美人女性達が、今、夜な夜な着飾って六本木のディスコへ通っているらしい。
あの頃の景気はまだまだ戻らないが、その自立した女性達は自分がバブル状態になって、踊り狂っているらしい。
ん〜〜ん。考えさせられますね〜。

数年後に起こるバブル崩壊直前、20年前、僕は正にその時に、JVCビクターのディレクターの田口晃さんから僕の初リーダーアルバムなるチャンスを頂いた。
勿論ジャズ・フルーティストとしてのアルバムで、ジャズピアニストの佐藤允彦師匠がアレンジをして下さった。
確かにその頃、僕らがコンサートを企画すると、大企業は有難くも、お金を援助してくれた。これは本当に有難かったし、涙が出るほど嬉しかった!!

その頃である。ある雑誌の対談トークで、佐藤允彦さんは、正に予言していたのだ。

…というのは…佐藤さん曰く…
「経済の実権を握って、世界をリードしている国の文化が世界中に影響を与えるんだ!!」「日本の経済は今が最高、今がチャンス…いずれ日本に代わって他の国が実権を握ることになる」「今、僕ら日本人が世界に誇る日本の音楽や絵画等の芸術を世界に輸出しなくては…」とおっしゃっていた。

それから数年後、佐藤允彦さんの予言どおり、日本は空前のバブル景気が崩壊。
真っ暗な時代へ突入していった。
日本人は、自国の文化を育むどころか、…恥ずかしいことに、日本のではなく外国の有名絵画を高い金額を払って買い占めたり、外国の土地を買い占めたり…お金を儲ける事しかしなかった。
バブル崩壊はバチが当たったとしか思えない。

残念…チャンスだったのに!…といってもそれは僕ら世代の話。

最近の若者は素晴らしい!!
音楽でも、絵画でも、踊りでも、スポーツでも、ドンドン世界に飛び出して活躍している。心からエールを送りたい!!!!!若者よ、頑張れ、グッド・ラックです!!!!!