僕らの20代の頃、深夜番組でジャズの番組があってそのテーマミュージックに、確か………
ウェストコーストで活躍していたドラムのチコ・ハミルトンさんのクインテットの演奏で「ブルーサンズ」(バディ・コレット作品)という曲が流れていました。
この曲、ドラムというよりは現代音楽の仲間だった吉原すみれさんが叩くようなクラシックのパーカッションのようで……トムトムのオスティナートに乗ってバディ・コレットさんのフルートが何とも不思議な雰囲気を漂わす「ブルーサンズ」という曲が何とも好きだった。
ここでフルートを吹くバディ・コレットさんはアルトサックスも吹けばテナーサックスも吹くクラリネットも上手いしフルートも吹く。チョット、チリメンがかったビブラートのフルートなのですぐ彼とわかってしまうのですが、それが何ともオリエンタルな……何処かのネイティブな笛に聴こえて来る。この方はウェストコーストで活躍していて自分のアルバムはもとより様々な録音に参加していて色々活躍していた方のようです。
もうお一人は、ウィントン・ケリー(ピアノ)のアルバムで「ケリー・ブルー」という曲があるのですが、これまた不思議なサウンドの曲でセクションでフルートが登場します。
テナーサックス&フルートのボビー・ジャスパーがフルートを担当しているのだが、これまた良い雰囲気を出している。この人はヨーロッパから渡ってきた方らしくサックスと持ち替えのフルート奏者として活躍していた方で、彼自身のアルバムもリリースしていますがナカナカフルートソロも良いですネ!