いよいよセルマーのアルトサックスを買う!

f:id:nakagawamasami:20200907230608j:plain

大阪で知り合った奥村君が持っていたケニー・バレルの「アジュネレーションアゴートゥデイ」というアルバムでアルトサックスを吹いてるフィル・ウッズの演奏にに感動。

それから注意してみていると………クインシー・ジョーンズのビックバンドに登場する数小節のアルトサックスソロが………音といいフレーズィングといい、あまりに素晴らしいのでプレイヤーの名前を見ると大体フィル・ウッズが吹いている事に気がついた。

それからというもの、レコード屋さんに行ってフィル・ウッズさんを探してみると結構色々アルバムがあって僕は買いあさった。

何を買っても素晴らしい!!上の写真のアルバムは僕の持っている中からの一部で、それから数年経つと彼はヨーロッパへ渡り「フィル・ウッズ&ヨーロピアンリズムマシーン」なるバンドを結成してアルトサックスを目一杯吹きまくるスタイルに変貌するが、このバンドも素晴らしい。この時点で伝説的なモダンジャズ創始者チャーリー・パーカーさんを知らなかった。

 

この頃、大阪の大森君に「リー・コニッツのトリオはええで」……

聴いてみるとピアノが無く3人だけなのだがすごく新鮮に感じ早速買い求め、他にも「サブコンシャス・リー」とか「ウォーン・マッシュ&リーコニッツ」を聴いてスリリングなソロに聴き惚れた。後に、このトリオのドラマーだったエルヴィン・ジョーンズを聴きに大森君と新宿のピット・インに聴きに行ったのを思い出す。

f:id:nakagawamasami:20200907234146j:plain

 

家に来たのが18年前なのです!

f:id:nakagawamasami:20200904123254j:plain

家に来たのが17年前、……今幾つでしょう?

僕等が茨城牛久から引っ越して来たのが17年前。

その時からずっ〜〜〜っと我が家にいる猫の「チクワ」チャン。

引っ越しから遡る事2年ほど前に、娘の箏奏者・中川果林が近所を歩いていたら、車にひかれて死んだ親猫の横にいた2匹の子猫が数匹のカラスに襲われそうだったので拾って来たとの事。放って置いたらカラスに2匹とも食べられると思ったという。

要はあまりに可愛そうだったとの事。

雄が「カボス」雌が「チクワ」と名付けられカボス君は果林の友人に引き取られ家の残ったのがこのチクワちゃん。

娘の果林はヨーロッパへ行ったり来たり。必然的に我々がこのチクワちゃんの世話をする事に相成った。このチクワちゃん…もうそろそろ二十歳になろうかという時期。

最近は突然大声で泣いたり⁇⁇   ボケてきたのかも⁇⁇  ………でも可愛いのですよ❤️😍

大学に入学すると一挙に仲間が増えて………

f:id:nakagawamasami:20200831125658j:plain

アート・ペッパーにすっかり参ってしまいました。

大学に入学すると一年先輩の打楽器科に森山威男さん、同級生に作曲科で今はピアニストの加古隆君、ベースは早稲田大学の同期の高橋直君……彼の友人のギターの増尾君、そして当時はピアノだったベースの鈴木チンさん……と一挙にジャズ仲間が増えていきました。

そんな訳で、学校ではフルートのレッスン室には一切行かず、アルトサックスを抱えてせっせと森山さんのドラムセットがある打楽器の部屋に入り浸っていた。

僕は当時、白人のジャズプレイヤーしか好きになれなかったのですが、友人達は「ハンコックは凄い。」「ビル・エヴァンスは素晴らしい」「マクリーンはええで、」「コルトレーンは最高だよ!」……等と色々僕も少しづつ影響されていきました。

おまけに加古くんの実家が大阪で、大学の一年生の夏休みに加古くんの家に大変お世話になり合宿を敢行。この時の大阪方面の友人がドラムの大森秀斗史君、ギターの奥村豊君で彼らとも親しくなり「デューク・エリントン、カウント・ベーシーはええ!」「ウェストコーストジャズは最高!」…色々聴かされて消化不良気味の僕がいつも聴いていたのがアート・ペッパーなのですが、当時はウェストコーストジャズなんて流行が去っていて、ゴミみたいに扱われていて、小岩のジャズ喫茶でマスターから「もう聴かないから500円で売ってやるよ。」…などと言われバド・シャンクやら、ボブ・クーパーやらボロボロのレコードを手に入れ、大事そうに抱えてニコニコしながら帰途に着いたのを思い出します。(笑)

f:id:nakagawamasami:20200831144325j:plain

当時好きになったバド・シャンクのアルバム

 

9月16日ランブリング・レコードよりFONTEの4枚目のアルバムがリリースされます。

f:id:nakagawamasami:20200825191142j:plain

録音中‼︎

9月16日ランブリングレコードよりFONTE の4枚目のアルバムがリリースされます。タイトルは「MIKAZUKI」。ブラジルのギタリスト「ギンガ」や「ジョビン」の曲の他、小畑和彦氏の作品4曲と中川昌三の曲も1曲、そして僕のアルバムから佐藤允彦氏の編曲で「チャイコフスキー ヴァイオリンコンチェルト一楽章D-dur」と「イベール 間奏曲」が録音されております。それから今回はゲストに三人のベース奏者が参加しております。

エレキベースに菰淵樹一郎さん、織原良次さん、それにウッドベース納浩一さんが参加して頂いております。お楽しみに‼︎

もしお求めの方は僕から直接お送りさせて頂きます。恐れ入りますが住所、メールかFAXにてお名前等お知らせ下さい。masami@kdp.biglobe.ne.jp.  045-564-3711

ジュークボックスが飲み屋に……あってね……

f:id:nakagawamasami:20200823190919j:plain

テイク・ファイブはポール・デスモントの曲です

実は……僕の兄の影響力は僕にとって大変凄かったのです!

僕の高校時代,、僕の兄は当時、世の中に出回っていたハイファイの33回転のLPのレコードをすぐさま購入し、(まだステレオタイプではなかった)クラシックのレコードをせっせと買い込み夜な夜な聴いていたのです。

それまでの78回転のSPレコードはベートーベンのシンフォニー1曲が3〜4枚組だったのですが、、LPは一枚で聴く事ができ音質も格段と向上しました。当然音楽高校に進学した僕は興味津々で兄と一緒によく聴いていたものです。

又、兄は僕より6つ年上で早稲田大学の学生で大学の近所のアメリカかぶれした飲み屋によく一緒に連れて行ってくれました。

当時そういう飲み屋にはジュークボックスなる物があって、コインをそこに投入し、聴きたい曲を選び出すと自動でレコードをかけてくれました。

当時はアート・ブレイキー楽団の「モーニン」や「ブルース・マーチ」が良くかかっていたのですが、デイブ・ブルーベックカルテットの「テイク・ファイブ」「トルコ風ブルーロンド」

などが僕がコインを入れなくても頻繁にかかっていました。

そのジュークボックスから聴こえる「テイクファイブ」のサックス奏者の音………その音色といい、完成されたメロディーラインのアドリブといい、品のいい歌心といい、本当に素晴らしく毎回聴き入ってしまいました。

クラシックのフルートを勉強していた僕はこのサックス奏者の音楽にメロメロになったわけです。

 

そのサックス奏者はポール・デスモントという人で「テイク・ファイブ」の作曲者でもあるのです。その後、僕は早速アルバム「テイク・ファイブ」を買い、一週間後には 僕にも買えそうなアルトサックスを買っていました。(勿論僕はユメユメサックスのプロになろうなどとは思っていませんでした。)

サックスを買ってさらに一週間もすると、サックスはフルートと指使いがあまり変わらないので……当時僕が好きなアメリカのポップスやビートルズ等のメロディー等を吹けるようになっていました。

それからというものフルートの練習が終わると自由気ままにサックスを吹いて楽しんでいたのですが、何といってもサックスの音量はフルートの10倍位大きい音がして、きっと当時の僕はフルートの練習での欲求不満が解消される感じがしたのでしょうね。

……と言うわけで、高校の同級生とバンドを作り、早速「トルコ風ブルーロンド」や「テイクファイブ」等を演奏して遊んでいました。

以来、現在でもデスモントさんは僕のアイドル的存在です。

当時、デスモントさんはデイブ・ブルーベックカルテットのメンバーの他に、自分のカルテットも持っていてギターのジム・ホールさんとのコンビが素晴らしく、ビクターから何枚もアルバムが残っています。他にストリングスとのアルバムもナカナカの名盤です。 又、ピアノレスのアルバムで「ジェリー・マリガン&ポール・デスモント」もナカナカ素晴らしいですし、晩年のCTIのアルバムもナカナカで渋いです。

……というわけで、紛れもなくデスモントさんがいなかったら僕は今までジャズを続けてはいなかったと思いますし、高校でジャズへの興味は無くなっていたと思いますから彼は僕の恩人ですね。

又、大学に進むと沢山の友人もでき、林りり子先生の門下生の先輩にナント! アルトサックスの渡辺貞夫先生が兄弟子である事が判明するのです。

林先生曰く「貞夫がアメリカから帰ってくるから聴きに行ったらどう……?」との事。

 

 

原点に帰ってコロナ禍の今聴きました。

f:id:nakagawamasami:20200822111157j:plain

ソニー・ロリンズ&ハービー・マン

中学に入学した時、親父さんが残してくれたSPレコードを貪るように聴いていたクラシックの音楽を少しでも楽しみたくてブラスバンド部に入部。クラシックのオーケストラも経験したくて朝日ジュニアオーケストラに足を運ぶ事となる。先生に付いていなかった僕はせっせとこのオーケストラに通った。そうすると一緒に演奏している先輩のお姉さんフルート奏者がフルートの指使いや吹き方を教えて下さった。これが本当に楽しかった。

中学3年になる時、このオーケストラの指揮者をしていた「ごうたいじろう」先生が当時日本フィルハーモニーオーケストラで首席フルート奏者をしておられた林りり子先生を紹介して下さった。早速この林先生門下に入門。師曰く「君、音楽高校受験してみたら………?多分受かるよ。」この言葉にスッカリ僕はその気になり。芸大附属音楽高校を受験し学校全体の中学三年生の中で高校受験合格第一号になりました。

さて入学したのは良いのですが、副科のピアノはバイエルの途中。(受験の時はいきなりチェルニーの四十番を丸暗譜で弾き倒した。😅😅ソルフェージュ力はゼロ。

高校1年の後期にソルフェージュの先生外山に「君……後期に落第点を取ったら留年だからネ。」との事。

丁度その頃、打楽器科に大谷和夫君という同級生がいて、たまに彼がピアノを弾いているのを聴いていた僕は凄く不思議だった。何故なら譜面を見ているようではなく思うがままに延々と弾くことが出来る。僕は彼に「君は何の曲を演奏してるんだい?」と聞いてみると、「アドリブだよ。」という。興味津々の僕はビックリし、すぐさま「どうしたら即興演奏が出来るようになるんだい?」と聞いてみた。

「まずは好きなプレイヤーのアドリブをコピーしたら?」とアドバイスしてくれた彼はナント翌日に僕の為にハービー・マンというフルート奏者のアドリブをコピーして持ってきてくれた。

その曲はボビー・ティモンズの「モーニン」。この有名なジャズの曲をキューバ音楽風にアレンジしてあるのだが、譜面を見て‥ビックリ。兎に角音符が多い音符のてんこ盛り状態。

それを見て聴いて吹いて僕は益々興味が湧いて、のめり込んで行くことになるのです。

大谷君に言われたように自分でも好きなプレイヤーのコピーを始める事となるのです。

 

このての音楽は僕自身よくよく聴いてみると、フルートよりサックスの方が僕の好みには合っていたので大谷君に相談に乗ってもらった。名盤であるソニー・ロリンズの「サキソフォン・コロッサスというアルバムを買ってコピーしたらどう?」との事。

その当時の輸入レコードは当時のお金で3500円くらい。今の価値なら2万円位か。

早速「モリタート」マックザナイフをコピーする為に貯金をはたいてソニーのテープ・レコーダー買い込み三日間かけてこの一曲をコピーした。

こんな事を一ヶ月位やっていたか………

いつしか僕のソルフェージュの能力はランクアップしていて落第は免れた……という一席で御座いました。

贅沢な味と香りの美味しいジャムです!

f:id:nakagawamasami:20200807112129j:plain

Satomi Brignotさんのイチゴジャムです

僕がまだ茨城に住んでいた頃に知り合ったSatomiさんより彼女が丹精込めて作ったイチゴジャムを頂きました。彼女の作ったジャムは、味はもとより香りがとても良くその贅沢な味わいに僕はすっかり虜になってしまいました。

彼女は日本の高校を卒業してから勉強の為に渡仏し、暫くしてから醸造家のフランス人のご主人と結婚して…何と今は…葡萄酒を作るのに適しているとかで新潟県佐渡に移住、ご主人と佐渡の地でワイン造りとレストランも経営していらっしゃるとの事。

立派になった彼女の作ったジャムを頂きながらの朝食は本当に幸せな気分になりました!

このコロナ騒ぎが収まり、まだ僕の体が動けば是非行ってみたい所……それが佐渡

そう言えば、佐渡のお陰で黄金のジパング……なんて言われた時代もあったんですよね!

 

皆さん自粛生活は如何でしょうか?

かくいう僕も隠遁生活をず〜〜っと続けていますが、良い機会とばかり久し振りにコツコツと練習しております。又ライブを再開し、皆さんにお会いする時を楽しみにしております!

ではでは