大学に入学すると一挙に仲間が増えて………

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アート・ペッパーにすっかり参ってしまいました。

大学に入学すると一年先輩の打楽器科に森山威男さん、同級生に作曲科で今はピアニストの加古隆君、ベースは早稲田大学の同期の高橋直君……彼の友人のギターの増尾君、そして当時はピアノだったベースの鈴木チンさん……と一挙にジャズ仲間が増えていきました。

そんな訳で、学校ではフルートのレッスン室には一切行かず、アルトサックスを抱えてせっせと森山さんのドラムセットがある打楽器の部屋に入り浸っていた。

僕は当時、白人のジャズプレイヤーしか好きになれなかったのですが、友人達は「ハンコックは凄い。」「ビル・エヴァンスは素晴らしい」「マクリーンはええで、」「コルトレーンは最高だよ!」……等と色々僕も少しづつ影響されていきました。

おまけに加古くんの実家が大阪で、大学の一年生の夏休みに加古くんの家に大変お世話になり合宿を敢行。この時の大阪方面の友人がドラムの大森秀斗史君、ギターの奥村豊君で彼らとも親しくなり「デューク・エリントン、カウント・ベーシーはええ!」「ウェストコーストジャズは最高!」…色々聴かされて消化不良気味の僕がいつも聴いていたのがアート・ペッパーなのですが、当時はウェストコーストジャズなんて流行が去っていて、ゴミみたいに扱われていて、小岩のジャズ喫茶でマスターから「もう聴かないから500円で売ってやるよ。」…などと言われバド・シャンクやら、ボブ・クーパーやらボロボロのレコードを手に入れ、大事そうに抱えてニコニコしながら帰途に着いたのを思い出します。(笑)

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当時好きになったバド・シャンクのアルバム