ハンク・クロフォードさんはファンキーおじさん…というあだ名があるそうなのですが、僕が市川秀雄さんのカルテットでテナーサックスを吹いていた時、確か宮本典子さん(ヴォーカル)のレコーディングの時に僕はナ・ナ・ナント‼️サックスで雇われたのですが、市川さんから「ハンク・クロフォードみたいに歌ってね‼️」と言われたのです。早速ハンク・クロフォードさんのアルバムを数枚買い込み「イマジネーション」「イマジン」等レコードが擦り切れるほどハンクさんのファンキーな節回しを聴き倒しました。
その録音の時、当時飛ぶ鳥を落とす勢いのサックス奏者ジェイク・コンセプションさんがリードアルトだったのですが、なんと…彼では無く……僕がアドリブソロをとる羽目になったのです。
ちなみにフリー・ミュージックでは無く、ポップスミュージックの録音で、僕がアルトサックスでヴォーカルのバックバンドの一員でアルバムレコーディングするのは初めてだったので、僕は心臓が飛び出すかと思うくらい緊張しました。(笑)
ハンク・クロフォードさんはレイ・チャールズ(ヴォーカル&ピアノ)のバックバンドのアルトサックス奏者だったとか…………ファンキーに歌い上げるナンバーワンってのは頷けますね。
本当に勉強になりました。
話は変わりますが学生時代のある時、バッド・パウエルのようなスタイルのジャズピアニストの大野三平さんという方ののライブに乱入、その後よく当時新宿の歌舞伎町にあったジャズ喫茶「タロー」に行くと「芸大の坊や一緒にやろう!」と言ってくれて、何回もセッションご一緒させて頂いたのですが、「君はソニー・クリスみたいだね。」……と言われて僕は調子に乗って、よく大野三平さんに誘われアルトサックスを目一杯吹いて来ました。
その後も大野三平さんに雇われて御殿場のジャズクラブにご一緒してセッションしたり、青山のジャズクラブに誘われたりして夜中過ぎまでご一緒させて頂きました。
当時は東京都の条例で12時を超えてナイトクラブで演奏すると警察に連れて行かれてしまい格子のある所に入れられるという、怖〜〜〜い世の中だったので、サックスのあさがおの中にタオルを丸めて入れて音量を下げ、お巡りさんがいないかどうか注意しながらビクビク演奏していました。
この時期に僕が知っている有名なジャズミュージシャンは結構警察署にお泊まりした方が大勢いらっしゃるとの事…………だそうです。
捕まらなくてよかったです〜〜〜‼️