先日、アルソ出版の和泉まどかさんが「ザ・フルート」の取材の為、拙宅までいらっしゃいました。 当然、FONTE の新作「Mikazuki にも触れると思います。
「前回の取材から8年…僕は色々ありまして……………」と多々お話しさせて頂きました。
来月の「ザ・フルート」には、この時のトークが掲載されているはずです。
皆さま、お楽しみに‼️
僕は貞夫先生のアレンジコースのクラスの皆さんの飲み会に参加した時、先生は「アルトはパーカーに始まりパーカーで終わるような気がするんだ……」と言っておられた。
「僕はチャーリー・パーカーを聴いたことがない。」と先生に申し上げると「じゃあ、ウィズ・ストリングスを買って聴いてごらん。」との事。「今まで買ったレコードを売ってでも買った方が良い」との事。半信半疑ではあったが、後日、早速「エイプリル・イン・パリス」と「マッセイホールのクインテット」と言うパーカーのアルバムを買った。
この二枚のアルバムを聴いた時、本当に衝撃的で凄く感動したのを覚えている。
古〜〜い時代のアルバムにもかかわらず凄くスリルもあり新鮮でしかも良く歌う……本当に素晴らしいと思った。
なるほどパーカーは凄い‼︎
後から続くプレイヤーはそれはそれは彼に影響されるはずですよ。
ジャッキー・マクリーンやバッド・シャンクもあちこちにパーカーのフレーズを感じる。
ソニー・スティットも殆どパーカーのソックリさんと言っても良いぐらいあちこちにパーカーのフレーズが出てくる。
僕は後に好きになるエリック・ドルフィーでさえもパーカーさんの影響を感じてしまう。
巨匠モーツァルトといいジャズ界の巨匠パーカーさんといい……素晴らしい才能に秀でている方は長生きは出来ないのだろうか…………⁇
大学に入っても定期的にフルートの林りり子先生の所に通っていた僕は、同門の先輩に凄い方がいらっしゃる事を知りました。林先生曰く「私の弟子に貞夫……ってジャズプレイヤーがいるのよ。」エッ…………ビックリしましたねえ……
早速、帰国していた渡辺貞夫さんの音を聴きたくて当時、芸大生だった僕は東銀座にあった「ジャズギャラリー8エイト」と言うジャズクラブへ幾度となく通いました。
その頃、僕はチャーリー・パーカーなどと言うモダンジャズの創始者みたいな人は知らなかったし、コルトレーンに至っては全く知りませんでした。
貞夫先生はアルトサックスでテナーサックスのソニー・ロリンズみたいなイディオムで吹きまくるんですから、それはそれはビックリでした。当時、早速貞夫先生のバサノヴァやビックバンド・ニュー・ハードとのアルバムとを買って毎日きいておりました。
その後、僕は貞夫先生が教えるヤマハの教室でアレンジを教えてもらう事になります。
その後、チャーリー・マリアーノさんが参加する貞夫先生のクインテットのバンドも何回か聴きに行ってマリアーノさんのあまりの新鮮なアドリブのフレーズに感動しました。
早速マリアーノさんのアルバムを買いに行ったのですが、当時日本にマリアーノさんのリーダーアルバムが無くて、エルヴィン・ジョーンズの「ディア・ジョンC」マッコイ・タイナーの「ライブ・アットニューポート」等、サイドで演奏しているマリアーノさんの演奏は本当に十分堪能できるものでした。
貞夫先生がなんでマリアーノさんを日本に呼んでまで一緒に演奏していたか……なるほどと思いました。(そう言えばマリアーノさんは秋吉敏子さんの前のご主人です。)
50年経った現在、当時のマリアーノさんのリーダーアルバムも何枚か買う事が出来ました。
最近ではクラシック系のアルバムをリリースしたりしてますが新たな境地に達しています。
いよいよ今週水曜日9月16日にFONTE の4枚目のアルバム「Mikazuki」がリリースされます。 思った通りナカナカ良い音に仕上がっております。
一曲目アルトフルートで静かにはじまりますが、 一曲一曲個性が違うけれど、心にスッと入ってくる表現で繋がった絵画が飾られたギャラリーを観ているよう………だそうです。(S.Bさん評)うう〜〜〜〜〜ん上手いこと言うなあ❗️
尚、新宿の村松楽器販売に(03-3367-6000)僕らのアルバム「Mikazuki/FONTE 」は置いてありますので、是非お買い求め下さればと思います。
大阪の大森君の友人で名前は忘れたが、車の中にセルマーのアルトサックスを常時携帯している大学生と知り合いになった。彼は「マクリーンは最高やで………」という。
ピア二スト・ソニー・クラークのアルバムにトランペットにアート・ファーマー、アルトサックスにジャッキーマックリーンの2管で真にジャズを感じさせる「クール・ストラッティン」というアルバムがあるらしい。早速買い求めたのだが、僕がそれまで聴いていた綺麗な音で端正なクールな音楽を演奏する白人のジャズとは真逆のジャズがそこにはあった。
僕は夢中になるのに時間はかからなかった。この時期、僕はフルート科にもかかわらず、ピッコロを買わずにセルマーのアルトサックスを買ってしまった。
マクリーンが吹くアドリブは音数が多くなく、凄くジャズっぽい。僕は夢中になり彼のアルバムを買いあさってコピーし買いたてのセルマーのアルトサックスで吹きまくっていた。
そう言えば、この時期早稲田のジャズ研の友人・ 増尾好秋君に頼まれ、当時大橋巨泉さんが司会をしていた「11PM」に出演を頼まれ一緒にボサノヴァを吹かせて頂いた。
実は当時、学校外で仕事をしているのがバレると校則で退学の憂き目にあってしまうのだが、僕はしっかりサングラスをかけ父からスーツを借りすっかり変装して出演させて頂いた。
この番組は当時綺麗なお姉さんが出演していて、僕はいそいそと当時買いたてのパウエルのフルートを持って演奏してきたのを覚えている。
50年以上前、この当時の外国の楽器はフルートもサックスも、今の五分の一くらいの価格で買えた良い時代だった。
大阪で知り合った奥村君が持っていたケニー・バレルの「アジュネレーションアゴートゥデイ」というアルバムでアルトサックスを吹いてるフィル・ウッズの演奏にに感動。
それから注意してみていると………クインシー・ジョーンズのビックバンドに登場する数小節のアルトサックスソロが………音といいフレーズィングといい、あまりに素晴らしいのでプレイヤーの名前を見ると大体フィル・ウッズが吹いている事に気がついた。
それからというもの、レコード屋さんに行ってフィル・ウッズさんを探してみると結構色々アルバムがあって僕は買いあさった。
何を買っても素晴らしい!!上の写真のアルバムは僕の持っている中からの一部で、それから数年経つと彼はヨーロッパへ渡り「フィル・ウッズ&ヨーロピアンリズムマシーン」なるバンドを結成してアルトサックスを目一杯吹きまくるスタイルに変貌するが、このバンドも素晴らしい。この時点で伝説的なモダンジャズの創始者チャーリー・パーカーさんを知らなかった。
この頃、大阪の大森君に「リー・コニッツのトリオはええで」……
聴いてみるとピアノが無く3人だけなのだがすごく新鮮に感じ早速買い求め、他にも「サブコンシャス・リー」とか「ウォーン・マッシュ&リーコニッツ」を聴いてスリリングなソロに聴き惚れた。後に、このトリオのドラマーだったエルヴィン・ジョーンズを聴きに大森君と新宿のピット・インに聴きに行ったのを思い出す。
僕等が茨城牛久から引っ越して来たのが17年前。
その時からずっ〜〜〜っと我が家にいる猫の「チクワ」チャン。
引っ越しから遡る事2年ほど前に、娘の箏奏者・中川果林が近所を歩いていたら、車にひかれて死んだ親猫の横にいた2匹の子猫が数匹のカラスに襲われそうだったので拾って来たとの事。放って置いたらカラスに2匹とも食べられると思ったという。
要はあまりに可愛そうだったとの事。
雄が「カボス」雌が「チクワ」と名付けられカボス君は果林の友人に引き取られ家の残ったのがこのチクワちゃん。
娘の果林はヨーロッパへ行ったり来たり。必然的に我々がこのチクワちゃんの世話をする事に相成った。このチクワちゃん…もうそろそろ二十歳になろうかという時期。
最近は突然大声で泣いたり⁇⁇ ボケてきたのかも⁇⁇ ………でも可愛いのですよ❤️😍