先日久し振りに時間が出来て、招待状を送って下った神田寛明さん率いる四人フルート「THE FLUTE QUARTET」のコンサートに出かけた。
愛車ロードスターで颯爽と家を出たのはいいが、もの凄く道が混んでいて不覚にも会場への到着が10分ほど遅れてしまった。
2曲目からの鑑賞とあいなってしまった。ゴメンナサ〜〜イ!!!
2007年に亡くなったばかりのゲンツマーさんが1988年に作曲した「フルート四本の為のカルテット」から聴いた。
斬新なハーモニーなのかポリモードなのか・・・音使いがとても不思議な面白い曲だったのだが,・・それより、う〜〜〜ん、この四人・・間違いなく当代きっての四人組みと見た!!
まず、聴いてすぐに四人とも相当のテクニックとアンサンブル能力を持っていると感じた。
一曲目から僕はこの四人に圧倒され、脱帽してしまった。
この曲の1ST.FLUTEは相澤政宏さん(東京交響楽団のFL奏者で東京音大でも教えているらしい)で、彼の演奏者としての素晴らしい力量は勿論、音楽つくりと演奏家としての演技力に参ってしまった。
2曲目は「パガニーニの主題によるメタモルフォーゼン」というアルレースさんの作品で、パガニーニの有名なメロディーを様々な模様に描いてゆく曲でこれも大変面白かった。
この曲の1ST.FLはこの四人をまとめ上げたリーダーの神田寛明さん。彼はNHK交響楽団のフルート奏者で、芸大をはじめ多数の有名校で教鞭をとる大変素晴らしいフルート奏者で作編曲も手がけるという八面六臂の活躍をする才人である。
3曲目はこの四人組みの一人、斉藤和志さんの書き下ろしで「ガーシュインの主題によるラプソディー」。
僕は斉藤さんを高校の頃から知っているのだが、彼がこんなに素晴らしい演奏家&作曲家になるとは予想もしていなかった。
今彼は東京フィルハーモニー交響楽団のFL奏者であり現代音楽でも素晴らしい能力を発揮している。
さて、「ラプソディー・イン・ブルー」だが・・彼はフルート4本(フルート2、バスフルート1、コントラバスフルート1)の為にアレンジした。フルート4本のみで、実にもの凄〜〜〜く、面白〜〜〜く斬新にアレンジされていた。
彼のコントラバスフルートのファンキーな演奏も含め、本当に自由奔放な音楽作りが素晴らしかった。
4曲目は「ラヴェル〜クープランの墓」でこの曲は神田さんが編曲担当。
この曲もフルート4本でアレンジされているのであるが不自然さは全く感じない素晴らしい編曲だった。
この曲の1ST.FL.は柴田勲さん。(あれっ!・・昔、ジャイアンツに同姓同名の名選手がいましたよね!)
あっ、そんなことはともかく、柴田さんは外国のオーケストラの奏者としても数年務め、現在は日本フィルハーモニー交響楽団のFL奏者。彼は丹念に曲を真面目にまとめていくクラシカルなタイプの素晴らしいフルーティストだった。
イヤー、これから日本のフルート界は間違いなく、この「THE FLUTE QUARTET」の4人4様で大変個性的な4人と、更にもう一人、現代音楽で活躍する木ノ脇道元さんという中堅諸氏,それに続々登場する若手の皆さんがリードしていくでありましょう!!
皆さん日本のフルート界は楽しみですよ〜〜!!!
フルート界よ永遠なれ〜〜〜〜〜〜!!!!