青山テアトロ・スンガリにて

この日は遠藤律子さん率いるFRVと林家たい平さんのライブでした。
実は、たい平さんの落語を聴いたのは初めてだったのですが本当に心の底から楽しめました。

PAの調子が悪く、殆ど生だったのですが、「慣れてますから大丈夫…」と、まくら(本題の前のお客さんの様子見で語る…いわば邦楽でいえば音取り[ねとり]のようなもの)から飛ばして飛ばして…。

意外にも本題は、古典のバリバリ。タイトルは忘れてしまったが、僕は知っている話だった。
太鼓もちと金持ちの若旦那の2人が京都への旅の途中、道楽若旦那が小判を谷底に投げて遊んだ後、太鼓もちがその小判を谷底に拾いに行くという話。ナカナカ楽しめた。

テレビで拝見するより、、ず〜っと真面目で謙虚。それでいてエンジンがかかると、人を楽しませる為にパワー全開。…で、何より物まねが飛び切り上手く芸達者。彼自身のCDもリリースされたとか…カラオケで歌ったのですが本当に上手い!!ミュージシャンの僕が言うのですから間違いなく上手い!!

FRVの最後の曲「りんご追分」の演奏途中、「美空ひばりさん、どうぞ」…と紹介されるや、颯爽とひばり節を披露、桑田ケイスケさん等…色々あって、最後に阿部首相と本当に芸達者な落語家さんです。
たい平さんは美大の在学中、落語に出会い今があるとか…。

僕は一緒に演奏した記念に、彼のサインが欲しくて、五線紙にサインをおねだりしたら、彼は本当に丁寧に、その五線紙に柿の絵を描いてくれて、「人に笑顔が見たくてこの仕事」という…本当に彼らしい彼の思いを五線紙に描いてくれた。彼の印鑑までしっかり押して下さった。
本当に素敵な若い落語家さんだ。すっかりファンになってしまった。
今度、カミサンを連れて彼の独演会を聴きに寄席に行こうと思う。