バーンシュタインの番組を見て・・・

昨日、何気なくリモコンをNHKの番組に回したら、バーンシュタインの記録映画を特集していた。
僕は48年前、芸校に入学した頃、丁度映画「ウエストサイド・ストーリー」が公開されたのだが、当時それを見た僕はビックリ仰天・・いきなり斬新な色彩のタイトルではじまり、もの凄いモダンで斬新なダンス、それに素敵な音楽、どれをとっても音楽の道を目指した僕等高校生の度肝を抜いた作品だった。
物語そのものは、敵対しているアメリカ人のグループの若者トニーと、プエルトリコ人のグループのマリアの恋物語。映画ではトニー役はリチャードベイマー、マリア役はナタリー・ウッド、その兄役がジョージ・チャキリス、その恋人がリタ・モレノ・・・といった蒼々たるメンバーだった。
・・で、昨日の記録映画は・・映画「ウェストサイド物語」のヒットの後、音楽のみを残す為、バーンシュタイン自身がヴォーカリストからミュージシャンまで、選びに選んだメンバーで臨んだ録音風景だった。
トニー役がホセ・カレーラス、マリア役がキリテ・カナワという豪華な顔ぶれ。(あの時代はメンバー全員がスタジオ入りして一発録音。これも凄い緊張感が漂っていた。)
ホセ・カレーラスがジャズのリズムに乗れずハラハラだったが、キリテ・カナワとの「マリア」等バラードは抜群な歌唱力。
それに更にビックリなのは、ミュージシャンなのだが、ナント! 1ST.フルートに座っているのはジュリアス・ベイカーさんなのにビックリ。
普通、木管セクシャンで目立つのはオーボエファゴットなのだが、とにかくフルートの音や発言力が抜群だったのだ!・・・で、よーく見ていたら、ベイカーさんだった。う〜〜〜ん、さすが!!

どうしてベイカーさんのお顔を知っているかというと・・・実は、僕は中学時代、フルートの林りり子先生の門下生であったのだが、ベイカーさんがリリ子先生のお宅に遊びに来ている時、僕も図々しくお宅にお邪魔していた。ついでにエネスコの「カンタービレ&プレスと」を聴いて頂いた。僕の大事な思い出の一つなのだが、しかし僕は顔から火が出るほど恥ずかしかった。
イカーさんが「ウェストサイド」の録音に参加していたとは・・・・・ナンバーワンのフルート奏者でアメリカ人なのだから当たり前といえば、当たり前なのだが・・・。
それにしても、ウェストサイド物語を作曲し、ニューヨーク・フィルの常任j指揮者だったバーンシュタインさんは化け物みたいな人でしたね!!
う〜〜〜ん・・感動!!