竹内まりや さん……言わずと知れた山下達郎氏の奥方!



 

今 世界中で話題の日本のシティポップアーティストが大人気との事………

その最先端を突っ走っているのが山下達郎氏。

 

手前事になるが…45年ほど前、僕等の家族が 手狭になった東麻布のマンションから茨城の牛久の一軒家に引っ越した頃か………

ある化粧品会社のコマーシャルの仕事でお世話になり親しくなった「ON」の大森昭雄さんに紹介された仕事の為に、ある音楽スタジオに行ったのだが、ミュージシャンは僕一人だけだった。言われるがまま  フルートで譜面に書かれていたリズムパターンをオーバーダビング(多重録音)で録っていったのだが 結果フルート4本の爽やかなリズムセクションが出来上がった。…この時の作曲家がナント‼️山下達郎さんその人だった。

カーペンターズが好きだった僕は多重録音された歌声に大変魅力を感じていたのだが、自分もフルートを使っての多重録音を経験して「なるほど……これは使える」と思い感心したものだ。

それから暫くして、山下さんの事務所から仕事を頂いたのでワクワクして行ってみると、ナント奥方の 竹内まりやさんのアルバムの録音だった。勿論アレンジは山下達郎さん。

 

当時はまだ高速も通っていなかった茨城の牛久に引っ越した僕は、仕事の都合で夜中に帰宅する事が多かった。午前中は芸大のオーケストラに参加、午後は現代音楽のグループの練習やスタジオワークをこなし、夕方から八王子にある純心女子短大でフルートを教え、全て終え  往復200キロ以上の運転も加わり クタクタに疲れた帰路の車中で聞くラジオの深夜放送………そこで爽やかな声の竹内まりやさんのトークを聞いて1日の疲れを癒していました。

さて録音当日  素敵な奥様 まりやさんを山下さんから紹介して頂いたのですが、奥様のカメラで記念写真を撮った時、僕は凄く緊張したのを覚えています。

今思うと、僕も山下ご夫婦と写真を撮っておけば……と 後悔しきり。

その後何回か竹内まりやさんのアルバムに参加させて頂いたのですが 、後日レコード屋さんで買い求めました。(上記の写真)

 

PS.あれから20年後、僕は多重録音の経験を活かして「パヴァーヌ」というアルバムで

ピッコロから ソプラノフルート、アルト、バス、コントラバス  更には ソプラノサックス、バスクラリネット………他、

全ての楽器を僕一人だけで多重録音して一人オーケストラのアルバム「パヴァーヌ/中川昌巳」を作ってしまいました。全部のパートを一本一本コツコツと多重録音していったのでナント丸2年もかかってしまいました。因みに僕の初リーダーアルバム「プレリュード・フォー・オータム」は2日、FONTE のライブ盤は  エイヤッとばかり  半日で録音し終えました。

何というこの差………‼️