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学生時代、ラジオの深夜音楽番組やFEN等からよく流れていたジャズ&ポップスのアルト奏者バド・シャンクが耳に入る機会が増えてきた。
彼はもちろんジャズアルト奏者なのだが兎に角様々な音楽シーンに登場する。
自分のカルテットでのコンサートやアルバムは勿論、トランぺっトのチェット・ベーカーと組んでアメリカンポップスの曲やビートルズの曲を入れたアルバム「カルフォルニア・ドリーム」「ミッシェル」といったアルバムや、オーボエ&テナーサックスのボブ・クーパーと組んでフルート&オーボエでの室内楽のようなジャズをやったり、
ギターのローリンド・アルメイダと組んだバンド「LA4」ではブラジル音楽(ショーロやボサノヴァ)をやったりビックバンドをバックにソロアルバムを作ったり、クラシックのオーケストラと共演したり、インドのラヴィ・シャンカールとセッションしたり、ミッシェル・ルグランとのアルバム等……本当に多彩な活動をしていた方です。
僕も何処かで彼のように色々な世界の音楽を自分流に演奏する事は潜在意識として夢として持っていたのかもしれない。
気がつけば、彼は晩年、情熱的にジャズに没頭しカルテットのアルバムを何枚も残していた。