[ライブ日記]ドロミテ山塊には感激!


8月に入ってからヴェネチアを後にして、ドロミテに行ってみた。
ストラディバリウス等、イタリアのヴァイオリンの名器作るのに使われた木材はドロミテからの材料で作られたそうな………
物凄く綺麗な湖や雄大な山々………感動の連続で、夜の民宿で 見たミルキーウェイ(銀河)も本当に感動した。
イタリア北部にある都市ボルツァーノでは、キューバのジャズピアニスト・ゴンサロ・ルバルカバのソロピアノを聴いた。
今まで彼の演奏はロスアンゼルスのハリウッドボールハービー・ハンコックとのドゥオしか聴いたことがなかったが、今回は本当に素晴らしかった。

ジャズピアニストで pppとppppの違いをしっかり表情をつけてセンスティブに弾くピアニストは聴いたことがない!
そしてキューバの歌心やリズムをしっかり表現した音楽作りを取り入れ、即興を楽しんでいた。本当に素晴らしかった。
さて、その後、僕等はイタリア北部のチロル地方の山奥、スティルフスという村に一週間程寝泊まりした。
僕らが寝泊まりしたここは、10年前娘が25弦箏を抱え宿を探し回って、寝泊まり出来る所をみつけ出し、只で貸して頂いた家で、建ってから150年もたっていようかという家だ。そこで何と!僕は生まれて初めてサソリを見た。そう、普通に生息しているのだ。ビックリでした!!

もっと気になったのは、ドア部分の高さだが、やたらとひくいのだ。……そう僕の実家の引き戸の入り口の上部分に中学生の僕はしょっちゅう頭をぶつけていた。あれで170センチ程か………。
このチロルのドアの高さはそれより低い165センチ程しかないと思われる。
よくよく聞いてみたら、当時のチロルの人々は本当に背が低かったようだ。貧困による栄養不足だろうか……何しろ山奥ですからね。
さて今回の旅行のラストに25弦箏の娘・果林とのライブが控えていたのだが、考えてみたら日本でも娘とのデュオライブをやった事がなかったんですよ。

娘の作曲した「カラーオブ・オータム」「ショーター・デイ」、「月夜見/つくよみ」、それに中川いづみ編曲の韓国民謡「アリラン」、僕のレパートリーから「黒いオルフェ」「スペイン」等。
果林のソロは中川いづみ編曲の「戦場のメリークリスマス」「相馬盆唄」等。後半は、今果林がデュオを組んでいる、ソプラノサックスのハンスさんも参加して2曲程トリオで演奏した。
そして、今回のライブをオーガナイズして下さった、ギュンターさんに感謝……彼の本職はベース奏者にして料理人で、ご自分の店を持っている。今回のライブをオーガナイズして下さった事にも感謝だが、ご馳走して頂いた彼の美味しい料理にも感謝、感謝。
今回は沢山の方々にお世話になりました。色々面倒をおかけしたフランツさんアンナさん、練習場を貸して頂いたハンスさん、家を貸して下さったトラウベさん他、本当に本当に感謝です!!
特にマニくん……面倒かけました……本当にありがとう!