今日のジャパンタイムズに掲載されている果林。


ヨーロッパで活動をしている25絃箏奏者である娘の果林が今月一時帰国するのだが、今日のジャパンタイムズの芸能欄の中程に写真付きで大きく紹介されている。
以下書かれている記事(和訳)。
「自分がそこに生きていて、色んな事が見えてくる。これを音楽で表現できたらと思います。」~"壁"を超える25絃箏、中川果林

ドイツが本拠の25絃箏奏者、中川果林は音楽家として、「出会いの強運に恵まれた。誕生の瞬間からそうだった。クラシックから現代音楽、ジャズまでをこなすフルート奏者の中川昌三が父、作曲家の中川いづみが母、3才から母にピアノの手ほどきを受けたが、どういうわけか、一人娘が西洋音楽の道へ易々と進むとは思わなかった。

乳幼児の時点で尊敬する箏の名手の野坂恵子(現・操壽氏)に、「この子が大きくなったら、つけさせて下さい。」と頼んでいた。果林が12才で「どうしてもピアノが好きになれない。」と母に打ち明け、ピアノを止めると宣言したら……即、両親から「素敵な人がいるの。」と言われ、野坂の所へ連れて行かれた。野坂は13本の弦に飽き足らず、1969年に7本追加して20絃箏を創作して以降も改良を重ね、91年に25絃箏を完成した。

野坂は「新しい楽器が出来たので弾いてみる?」と、弟子入りしたての少女に言い放った。「ただ『はあ?』という感じだった。」と果林は振り返る。「未知の可能性を秘めた新しい箏に出会い自分のやり方で挑む事が出来る大きな自由を与えてくれた。」と、今では両親と野坂に感謝する。

以下、続く………